韓国のお話の続きです。
日本に帰国したその夜、到着が夜の10時半だったのでもう加賀に帰る事ができず、羽田の近くのJALシテイに泊まりました。チエックインしたのが11時半。3人ともくたびれて、どうしてもお風呂に入りたい(ここが温泉出身者のくせ)。フロントで聞いて12時までやってる近くの銭湯に行きました。
あとのふたりが、どうせ夜中だしホテルのパジャマの上にコートを着ていこうよ、と言うので正直者の私はおっしゃるとおりに。シングルのお部屋から出て集合してみるとあとのふたりはセーターのまま。だってここのパジャマ、ガウンスタイルで寒いもん。だって!
想像してみてください、この私。コンタクトはずしてめがねをかけ、ホテルの白い膝下丈のパジャマに自分のピンクのパジャマのズボン、その上にコート着て、でもコートの下からパジャマ30センチくらい出てる。ま、なんでもいいや、誰も見るわけでもないし。
と、夜の東京(いちおう都内です)をまるで変な格好で銭湯目指して歩いていった。
するとなんと、隣が計算したように居酒屋さんなのです。お酒が好きな二人はもう元気もりもり。先に上がってとなりで待ってるねって、髪洗って乾かしている私を置いてさっさと行ってしまいました。ま、いいや。ここはもう日本。迷う事もないやろう。でも待てよ。この私の格好!いやあ恥ずかしい、こんな格好して居酒屋に入って行くんかいねーと叫んだけれどあとの祭り。
そこで1時間あまり韓国の打ち上げや反省会を兼ねた飲み会をしていざ、ホテルへ。
ふたりは酔っ払っていいこんころもちらしいけど、しらふの私は寒いのなんのって。
ところがそんな私を尻目にひとりが言い出した。
「ねえ、あの穴守稲荷神社にお参りしていこうよ!」
そうなんです。夜中の2時に寄り道してお稲荷さんにお参りしたんです。
3人のいやいや、今回来れなかったあとのメンバー入れて6人の旅館が繁盛しますようにって!お賽銭入れて、がらがらじゃらじゃら鳴らして、心を込めてお参りしたのでした。
寒いと言った私を、ふたりは可愛そうにと挟んでくれて、でも他から見れば酔っ払いを私が引っ張ってるようにも見える。ま、そんなことはどうでもいいや。最後の夜にふさわしい出来事でした。
朝一便で小松に向かうため5時起き。結局2時間ほど仮眠して家路に向かったのでありました。3日間の珍道中はこうして幕を引いたのでありました。
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